正義ってなにかね?
GWは本日まで。
実家に帰って妹家族と映画でも観に行こうという話になり、クレヨンしんちゃんを観にいった。
40代から4歳まで幅広い年齢層であったため、大人からこどもまで楽しめるナイスな選択だと思ったが、4歳児は怖くて終始泣きじゃくり、40代は橋幸夫のジェンカがぐるぐる頭の中で回り、結果として誰1人納得できないまま映画館を後にしたのだけど、まあそれはおいといて。
家に帰ってから、伊坂幸太郎の「火星に住むつもりかい」を一気に読んで、気づいたら明け方になっていた。
どちらも、「正義の暴走はおそろしい」というお話し。
ずっと私が感じてきたモヤモヤの輪郭を浮き彫りにしてくれたようで、GWに立て続けにこのような作品に出会えるあたり、なにか暗示的なものなのか、それとも最近息苦しさを実感しつつある人が増えているのか。
絶対的な悪人も絶対的な善人も、人であるならばまずいない。
そんなことはわかりきったことなのに、しばしば善悪二元論、敵か味方かで語られることが多い気がする。(特にネットの世界は。1bit脳なんていわれて)
世の中の仕組みや人の心なんてそんな単純なものではないから、そういった物言いには違和感があった。
同じように、絶対的な正義も絶対的な悪ももちろんない。そこにはそれぞれの正義があり、それがぶつかり合うこともある。
正義を振りかざして、わかりやすい敵を仕立てて脅威を喧伝し不安を煽るような言説には、まずもって疑ってかかったほうがよさそうだ。