続ける、ということ

今、ある業務の進捗について、全社的に確認をとる作業をしている。今日もまた1人、「〇〇は長期で欠席しており、復職の目処はたっていません」と上司であろう人に申し訳なさそうにいわれた。これで何人目だろう。
将来を嘱望されていた若きエンジニアも、綺麗な髪を風になびかせていたあの娘も、結婚が決まって嬉しそうにしていたあの人も、ずっとお休みしているという。
その理由はたぶん人それぞれで、他人にはうかがい知れないことだろう。
いまはちょっと疲れてお休みしていても、自分の道をみつけて前に進んでほしい。

私はといえば、この十年同じところに留まって、低空飛行どころか地べたに這いずるようにして仕事を続けている。仕事が好きなのではない。辞めることが怖いのだ。
「機関車だって人の役に立つのを無上の喜びと思って働いているのに」とトーマスを観ては不甲斐ない自分に涙していたあの頃に戻るのが怖い。
ダイエットも英語の勉強も続いたことはないけれど、仕事だけはなんとか続けている。
小さい時から、犬も猫も鶏もヤドカリもすぐ死なせてしまったけれど、こどもはまだ無事に育っている。
ほめられるところなど何一つないけど、とりあえずひとつかふたつ続けていることがあるのなら、上等といっていいのではないかと、思わずにはいられない連休前の夜でした。